トラフズク

虎斑木菟。Asio otus。
　もちろん夜行性。なので昼間は樹上に隠れて寝ている。田んぼや河原など餌場の近くで寝ているのが話題になり、新聞にも出たりする。
　最初に見たのも公園にいるのが新聞ダネになった個体で、近くの旧街道の建物に行くついでがあったので見に行った。
　昼間は樹上に隠れて寝ているわけなので、ほとんど眼を閉じてるし、ほとんど葉っぱに隠れて見えない。眼を開けてたり見通せているのを撮れたとすれば、よほどラッキーか何らかの「努力」をしているわけだが、たまたま見に行った時に公園の管理者がいて、そういう「努力」をする人がようけおるもんで、隠れとる樹の周囲を立ち入り禁止にしとるとか話とったら、一瞬、こっちを向いて薄眼を開けた。

2011年３月10日、名古屋市西区。

　こちらは淀川の河川敷。人だかりがしてると思ったら３日前からいるという。通りすがりに撮ってはみたが、寝てたけど、横を向いてちょっと眼を開いた。

2018年１月21日、大阪市北区。

　これも淀川の河川敷。１ダースくらいいるという話は聞いていたが、見物人が100人くたいというので行かなかった。聞いてから３週くらいした夕方、まだおるかと行ってみたら、鳥は半分くらい。見物人は１割くらいになっていた。


2018年３月11日、大阪府枚方市。

コミミズク

小耳木菟。Asio flammeus。
　冬にやってくるミミズク。コミミズクというのは「耳」が小さいからだそうで、図体はそんなに小さくなく、トラフズクあたりと変わらない。話を聞くとご近所のあちこちに越冬しに来ているようなのだが、基本的に夜行性で昼間もゴチャゴチャした茂みで寝ているようなので、そう出会わない。出会っても夕暮れ時に、何や田んぼの上を紙か何かが風に飛ばされてるという感じ。
　それでも、たまには明るいうちに見かけることもある。多くはカラスに追い立てられた場合。カラスに追いかけられてこっちゃに飛んできた。

2011年12月12日、滋賀県長浜市。

　こっちは、追い立てたカラスが着陸し、しばらくにらみ合った後に飛び立ったとこ。

　杭や畦や土手の上とか、小高いところに留まることが多い。

2012年１月３日、滋賀県高島市。

　2014年の末には淀川河川敷に十数羽が集まってて、昼間から飛んでいた。平べっちゃい顔でも、平面じゃないんで、半分だけ陽が当たる瞬間がある。そんな時、ちゃんと陽の当たってる側の眼だけ、瞳孔が絞られてる。当然かも知れんけど、なるほどと思った。

2015年２月４日、大阪府島本町。

フクロウ

Strix uralensis。フクロウ目フクロウ科。
　毎年、どこそこでフクロウが営巣しているという話を聞くのだが、神社林だったり、宅地開発の残りだったり平地がほとんどだ。山地にフクロウの営巣できる大木が少ない、というわけではなかろうし、平地以上にいるが単に、夜行性なんで見つからないだけなんだろう。
　それで、これは、どこそこにいるという話を聞いて見に行ったわけでも、夜の中山間地で耳をすませたわけでもなく、たまたま市街地に迷い込んでたいたフクロウ。やたらカラスが騒ぐので何事かと見に行ったら、同じように見に来た人がもう１人いた。繁殖期前で移動中に迷い込んだのか。




2010年１月15日京都市左京区

アオバズク

Ninox scutulata。フクロウ目フクロウ科。
　青葉の頃、繁殖にやってきて、市街地の公園や寺社林でも営巣している。よく目にするのは巣から少し離れて、外を見張りつつ居眠りしている姿で、まー動かん。なので、テープで鳴き声を流して威嚇姿を正面から撮る馬鹿がいたらしく、翌年から公園管理者による注意書きが追加されていた。

2008年７月17日京都市上京区

2010年６月７日京都市左京区

　雛が巣立つ２・３日は巣の周囲でこどもの姿も見ることが出来る。

2008年７月23日京都市上京区

2009年７月29日京都市左京区