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チドリ目カモメ科 ブログトップ

ユリカモメ [チドリ目カモメ科]

百合鴎。Larus ridibundus
 別名が「みやこどり」。「舟競ふ、堀江の川の、水際に、来居つつ鳴くは、みやこどりかも」と万葉集には編集したとされる大伴家持の歌がある。ということは平安遷都以前なので、当然に「みやこ」は京都ではない。なので伊勢物語に「京には見えぬ鳥なりければ」とあって何の不思議もないのだが、みやこにいないみやこどりということで知られてしまった。
 その京都では見えないはずのみやこどりが1970年代から見られるようになった。その一因に餌付けもあるんだろう。餌付けと言っても許容できるものもあるだろうが、その反対に、熊に餌付けする馬鹿ほどじゃないが、京には見えぬみやこどりに餌付けsて定着させるというのは、文化破壊ともいえる最も愚劣な部類の餌付けだろう。最近は組織的な餌付けは行われなくなったようで、一時は1万羽近かったのも、さいわいに数年前には千羽未満になったようだが、また持ち直してるようだ、
 そんなわけで「愚劣な餌付け」のシンボル、鴨川のユリカモメは撮りたくもないので、撮るのはほとんど市外。
 夏羽になって頭が黒くなってきている。
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2010年4月17日、大阪市福島区

 琵琶湖にいたカモメのジョナサンとユリカモメのミナサン。
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2009年4月3日、滋賀県長浜市

 こちらはユリカモメのタクサン。カモメとセグロカモメも混じってる。
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2010年2月22日、三重県津市

 ズグロカモメと並ぶユリカモメ。
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2019年1月3日、兵庫県高砂市

ズグロカモメ [チドリ目カモメ科]

頭黒鴎。Larus saundersi
 日本に越冬しにくる冬鳥で、主に九州に飛来していたらしい。諫早湾干拓事業は、生態系の破壊によって深刻な漁業被害をもたらしたことで知られているが、それだけではなく、このズグロカモメの最大の越冬地も壊滅させたようで、その影響か瀬戸内海や伊勢湾あたりの各地にもやってくる。そのあたりの事情はツクシガモと同様かも知れない。
 伊勢湾ではユリカモメに紛れて、というかユリカモメと思って見過ごしてしまうのか気付かないことが多い。それではイカンと伊勢湾の数羽が越冬している所で見てきた。
 「頭黒」といっても、頭は黒くないけど、ここらもユリカモメ同様で冬羽。
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2013年1月10日、三重県松阪市。

 三月中旬に過ぎれば頭の黒いのもいるだろ、それより、まだ越冬地におるかと瀬戸内海沿岸に見に行ったら、頭の黒いのはえらい遠いとこにユリカモメと一緒にいただけ。それでもいることはわかったので、その翌年に行ったら、やっと頭の黒いのが見られた。冬羽から、まだらに黒くなってるの、黒くはなってるが白が残ってるの、黒い夏羽になっているのと、一通りのバリエーションが揃ってた。
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2019年3月9日、兵庫県高砂市。

 伊勢湾でも頭の黒いのが見られた。多くが越冬していた河口とは別の河口。一緒にいたユリカモメがまだ冬羽だったのでわかりやすかった。
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2020年3月21日、三重県津市。

セグロカモメ [チドリ目カモメ科]

背黒鴎。Larus argentatus
 カモメより。ひとまわり以上大きい。冬の海辺に普通にいるし、海に近い池や川にもいる。

 港の護岸。
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2009年1月22日、青森県青森市。

 瀬戸内のフェリーで朝に着いた港でも飛んでた。
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2009年2月10日、大分県大分市。

 脚が黄色い。別種かと期待するが、たいていは「ホイグリン系」と言われる交雑個体で、セグロカモメの範疇のようだ。これもそう。
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2011年3月10日、三重県津市。

 ウミアイサが採った舌平目を呑み込むのに手間取っていたら、奪おうとしていた。
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2020年2月15日、三重県津市。

カモメ [チドリ目カモメ科]

鴎。Larus canus
 タカやハトという鳥はいないのだが、ツバメやカモメという鳥はいる。そのただのカモメだが、決して珍しいというわけではないのだが、近所では、カモメ類の中で最も普通に見られるカモメというわけではない。
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2008年2月10日、秋田県秋田市。
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2009年1月22日、青森県平内町。
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2010年4月6日、大阪市福島区。

 この河口では、多いのはユリカモメ、次いでセグロカモメだけど、そこそこ見かける。
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2019年2月17日、三重県津市。

ワシカモメ [チドリ目カモメ科]

鷲鴎。Larus glaucescens
 ウミネコがにゃあにゃあしとる中に白っぽいでかくいのがおった。あたりにはセグロカモメやオオセグロカモメもおるんで、その幼鳥かと思ったけど、風切羽が白っぽい。どうもワシカモメの幼鳥らしい。
 このあたりに来る際には、でかくて色の薄いのはおらんかと見てはいるんだけど、成鳥はまだ見ず。
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2016年3月23日、福井県南越前町。

クロハラアジサシ [チドリ目カモメ科]

黒腹鯵刺。Chlidonias hybridus
 中国と東南アジアを行き来する鳥で、日本に少数が飛来することもあるのだが、2012年の秋は渡りのコースが変わったのか、全国各地で100羽近い群が見られた。
 なので、群を写しておきたかったのだが、残念ながら、撮れる状態で遭遇したのは数羽単位だった。 最初に見かけたのは琵琶湖畔で、アジサシの群に混じってた。
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2012年9月8日、滋賀県長浜市。

 大きな群だと、かなり夏羽に近いのも混じってたようだが、わずかに腹黒いのが残ってる程度のしか見られなかった。ほとんどは原が白かった。
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2012年10月3日、京都府八幡市。

 これは幼羽が残ってるんだろうか。
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2012年10月3日、京都府久御山町。

アジサシ [チドリ目カモメ科]

Sterna hirundo。チドリ目カモメ科。
 コアジサシは比較的近くで繁殖しているので、春から夏に何度か目にする機会があるが、こちらのアジサシは数は多くとも、一定期間にしか近くにおらんために、あまり見かけなかった。
 毎年、琵琶湖を通過しているようだが、滞在中に行く機会があって見てきた。
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2012年9月8日、滋賀県長浜市。

ハシブトアジサシ [チドリ目カモメ科]

Gelochelidon nilotica。チドリ目カモメ科。
 全世界に分布するらしいが、日本は外れていて、あまり外洋にも出ないそうだが、ちょいちょい国内にも現れているようだ。アオバトが塩水を飲むのを見に行ったついでに、ウミネコの群れを見ていたら、中に混じっていた。ユリカモメが混じってると思ったが何か変と思って見てたら、近くにいた人が教えてくれた。でも、後ろ向きで、すぐに沖に飛んでった、
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2010年8月24日、香川県観音寺市。

オオセグロカモメ [チドリ目カモメ科]

Larus schistisagus。チドリ目カモメ科。
 セグロカモメよりも大きいからオオセグロカモメらしいが、見た目、ほとんどわからん。背中の色がセグロカモメよりも濃いらしいが、一緒にいないとそれもわからない。それでも、オオセグロカモメの方だろうというのは、ちょいちょい見かける。
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2009年2月18日青森県八戸市

 田んぼでワラをくわえていた。このあたりだと巣を作ってるんだろうか。
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2009年6月21日北海道江差町

 セグロカモメも近くにいたのでわかりやすかった。
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2011年3月6日福井県南越前町

 カモメ4種が一画面に収まった。
 左端、消波ブロックの上がセグロカモメ。
 その右、飛んでいるのと頭だけ見えてるのがウミネコ。右側の消波ブロックの前の2羽も。
 その右、消波ブロックを背景にしてるのがカモメ。
 その右というか右側の消波ブロックの上と頭の見えないのがオオセグロカモメ。
 背中側の色の濃さは、オオセグロカモメ>ウミネコ>カモメ>セグロカモメのように見える。
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2011年3月6日福井県南越前町

シロカモメ [チドリ目カモメ科]

Larus hyperboreus。チドリ目カモメ科。
 カモメはわからん。色や柄の変化が大きくて、これも、何やデカイのがおるけど、ボヤーっとした色なんで、何かの若い個体かと思ったが、どうもシロカモメの若いのらしい。
 海岸道路からやや離れた岩の上にただ載ってただけなので、他に撮りようもなく、ちょい違った角度から数枚撮っただけ。
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2009年2月18日青森県八戸市

コアジサシ [チドリ目カモメ科]

Sterna albifrons。チドリ目カモメ科。
 日本各地に繁殖のためにやってくる夏鳥で、琵琶湖周辺では、ここ数年、短期に場所を変えていたようだ。というのも、建設工事前の裸地で営巣していたため、湖北の営巣地で工事が始まって、湖南の池の埋め立て地に場所を変えたようだ。
 埋め立てられていない池が隣にあるため、そこで餌の小魚を採っていた。
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2009年6月24日滋賀県草津市
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2009年7月5日滋賀県草津市

 丸っこいヒナ鳥と親。
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2009年7月5日滋賀県草津市

 だいぶ大きくなったヒナ鳥。
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2009年7月5日滋賀県草津市

ウミネコ [チドリ目カモメ科]

Larus crassirostris。チドリ目カモメ科。
 夏に西日本にいるカモメはたいていこれ。なので海辺ではよく見る。
 内子に文楽を見に行く際に瀬戸内のフェリーをよく使った。飛行機の方が早いし、個室だとそう安いわけでもないが、早朝に空港に行くより、前日の夜から大浴場に入ったりで寝て行けるのがよい。そして、朝になるとウミネコを眺める。この日は結局、船上からは撮れず、港の街灯に留まっていたのを撮った。
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2008年8月24日愛媛県松山市

 翌日の帰り道は電車、寄り道してアオバトを撮ってた時に沖を飛んでた。
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2008年8月25日香川県観音寺市

 えんぶりのついでに蕪島に行ってみたら、2月なのにもうかなり集まっていた。
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2009年2月18日青森県八戸市
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